Category : 肥満が引き起こす災難

肥満と睡眠時無呼吸症候群(SAS)の関係

寝ている間に、突然イビキが数秒間止まってしまう…そんな人を見たことはありませんか?これは「睡眠時無呼吸症候群」といって、一時的に無酸素状態になるため非常に危険な病気です。 世界各国、この病気にかかる患者さんには肥満体型の人が多く見られます。ぜひダイエットで対策しましょう。

首まわりの脂肪が、喉を狭くしてしまう!

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に数秒間、呼吸が停止してしまう病気です。原因は色々ありますが、上気道がふさがれることによる「閉塞性睡眠時無呼吸症候群」が、もっとも多くなっています。

特に肥満体型の人では、閉塞性睡眠時無呼吸症候群のリスクが、非肥満者と比べて3倍以上といわれています。これは首まわりに脂肪がつくことで、空気の通り道が狭くなってしまうからです。

他にも扁桃肥大のある人や、舌が大きい人、あごが小さい人などは高リスクとされています。すべてのSAS患者さんが肥満体型とはいえないのですが、リスクを高めるのは間違いありませんので、ぜひ対策するべきでしょう。

眠気による仕事中の事故や、生活習慣病のリスクも

睡眠時無呼吸症候群では、急に止まるイビキや、日中の強い眠気、起床時の頭痛などがおもな症状となっています。また男性の場合は、勃起力が弱まってしまうEDも代表的な症状です。 これは体が酸欠になることで、血流が悪くなるからだと思われます。

また昼間の居眠りによって事故などを起こしやすくなるほか、生活習慣病のリスクも高めてしまいます。実際、睡眠時無呼吸症候群の患者さんには、高血圧や脂質異常症、糖尿病などの罹患率が通常より高いことが分かっているのです。

たとえば酸欠状態によって体の動脈にストレスがかかると、血圧が上がりやすくなります。また睡眠中に何度も目が覚めてしまうと、血糖値を下げるインスリンの働きが悪くなるため、糖尿病のリスクが上がります。

さらに脳梗塞や心筋梗塞などの命に関わる病気にもつながる可能性がありますので、睡眠時無呼吸症候群は決して油断できないのです。

肥満体型の人は、ダイエットが一番の治療法!

睡眠時無呼吸症候群の原因が、肥満ではなくアゴの小ささや舌などにある場合は、専門の治療を受けることが最善です。今はCPAPというマウスピースを装着する治療法が主流となっています。 また扁桃肥大が原因の場合は、状態によっては手術が必要になることもあります。

しかし肥満の場合は努力しだいで解消できますから、ぜひダイエットしたいところです。実際、睡眠外来でも、肥満体型の人にはCPAPと同時に減量を指導することが多いようです。 質のいい睡眠は、健康的な生活の基本。眠りを妨げないためにも、ダイエットは非常に大切なのです。

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